What Love Can Be


母が言いました。
「あたしたちは沢山幸せな時間を貰ったけど、シロはどうじゃったんかね・・・」


先日実家から電話があり、
「犬が死んじゃった・・・」
との知らせを承けました・・・

実家の犬シロ(日本スピッツ)は15年位前に両親がどこからか引き取り、
一緒に暮らしていました。
帰省したときに会えば、
両親の言う事を良く聞く賢く穏やかな性格の子でした。


昔から犬や鳥等、暮らしていた動物に旅立たれる度に、
「悲しすぎるからもう飼わん・・・」と必ず言う母・・・
しばらくすると、縁があるのでしょう・・・
いつにまにやら妖精が現れて、
家族の一員となります。


母はこうも言います。
「駄目な飼い主じゃ・・・」
おそらくシロの晩年あちこち体調が悪くなり、
度々病院に連れて行く事や薬について悩み、
本人(犬)にとって何が最善なのかを考えていたから出た発言でしょう。


動物と暮らし、別れも経験した事があるなら、
皆さんにも解ってもらえると思います。


考え方は様々ですし、
正解なんて無いでしょう。

動物と暮らす事・・・
あぁ、すみません、「飼う」と言う言葉は好きではありません・・・
根本的に様々な考え方があり、
持論、
言いたい事も少なからずありますし。
大いに議論するべき問題だと思っていますが、
それについてはまた別の機会に・・・

両親に言いました、
「シロはとても幸せだったに違いないと思うよ」と・・・
それには根拠があります。

両親がシロも含めて今まで暮らした犬や動物全てにおいて、
変わらずに同じ接し方なのです。

ここ大事なところです・・・息子の私も含まれます・・・・・・

言い方が違いますか・・・
自分の息子と同等に接しているのです。

まわりから見れば理想的な形ではないのかもしれませんし、
批判的な意見も有るでしょう。

ですが、
この親に育ててもらった私が、
「この両親に育てられて本当に良かった・・・」
と、心から感謝できているのですから。

シロも・・・
間違いありません。

思い返せば、
帰広して初めてシロと会った時・・・
父親の傍にぴったりとくっついて、
「いいだろう」と言わんばかりに、
得意げにこちらを見ていたのを思い出しました。

両親が動物を育てる事が上手だとは正直思いません。
これも経験から断言できます。
研究に基づいた一般論から考えれば・・・
むしろ下手なのかもしれません・・・
けれどシロは幸せな生涯だったであろうことは、
しつこいようですが・・・
間違いありません。


家庭や社会の動物に関わる事象、
ペットと言うキーワードに関しての問題、
悲しいくらい人間の愚かさを物語るニュース。
様々な理由で猫や犬が好きではない人もいるのは当然解りますし、
それを否定するつもりも勿論ありません。
誰だって苦手な、嫌いなものはあるのですから。

しかし嫌いだから苦手だからと言っても、
そんな事をする権利は無いんじゃないか・・・と思う事件や、
人としてどうなのかなと思わざるおえない言動・・・
理解不可能ですし・・・
わなわなわなわな・・・


話が脱線寸前の暴走機関車になる前にブレーキ掛けましょう。


今は落胆の両親が体調を崩さないかが心配ですが、
時が過ぎて心が落ち着いた頃に、
またどこからとも無く妖精が現れるのでしょう・・・























お父ちゃんお母ちゃん、
尊敬しております。
どうぞお元気で。
また電話します。

Todays Title&Music
What Love Can Be
By Kingdom Come
Album 「Kingdom Come」(1988)

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