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Showing posts from 2016

Limelight

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先日、車で青山通りを走行してまして、 ある異変に驚きました。 ベルコモンズが…無い… この通りを走行するのがかなり久々で、急に消えた感があったんです…ええ。 本当はそんなわけではなくて、知人の話ですと、数年前に惜しまれながら閉店。その後少し時間空けて解体されたそうです。 自分は特に贔屓の店があるはずもなく、通ったことも無いんですが、 思い出の場所なんですよ…はい… 18で上京後、居住は横浜でしたが毎日渋谷の街を徘徊してました。 その頃初めて取材の申し込みを受けまして… ハイハイ、おかしな商法や教えの勧誘も既に経験済みで、幸いそれらを察知し、やり過ごす術は持っておりました。 今回は光栄なホントの取材であります。 指定された場所が、ベルコモンズでした。 渋谷の街は裏通りのヤバそうなとこも慣れ親しんで夜中に闊歩できてましたが… 青山辺りは… 原宿位まではいいんですが… 空気が違ったんですよ… なんかこう、お金掛かったお洒落感って言うのか…街がキラキラして見えて… ベルコモンズも見たことも無い洒落た建造物でして… 確か黒川紀章設計ではなかったかな… 違ってたらすみません。 完全に都会の力にビビりました… 東京にはもう慣れたつもりでいましたが、未知の世界が待ち受けてる事を痛感。 逃げ出したくなったんですよ… それでもまあなんとか堪えて記者の方とお会いし、インタビューや撮影に応じました。 クソ生意気な発言や態度で、ある意味向こうの期待に応えられたかなと思いますが、 震えを抑えて、都会にビビってるのを悟られないよう…必死でした。 今改めて思い返せば、「田舎から来た若造が、東京にビビってるのに虚勢を張ってる」事が見え見えだったと思います… 相変わらず慢性的に渋滞している青山通りで、表参道を右手に見ながら1人ニヤニヤしてました… Today's Title & music " Limelight   " By   Rush

Uptown funk

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「サンダーバード」って、ご存知でしょう? "スーパーマリオネーション!!" 操り人形なのに動きが凄くって… まるで生きてるかのような… 子供の頃はそう思えましたよね。 皆さんそうでしょうが、もう夢中でした。 最近になって画像を鮮明に修正したリマスター版、HD版って云うのか、 ちと気になって何気に見始めたら…当時の興奮が蘇りまして。 再び夢中で見入ってしまいまして…へへへ 今見ても良くできた映像やストーリーに、 改めて感動しましたね、ええ。 ・・・思い返しましたよ・・・ あの頃は、当然「ごっこ」がやりたくて、ねぇ。 私の場合、「コスチューム」よりもまず「メカ」が必要です。 友人はプラモを入手したり、 ミニチュアの基地なんか買ってもらった奴なんて、もう羨望の的でした。 自分は何も持ってなくて、画用紙や段ボールで記憶を頼りに作成してみたり、 LEGOでも作ってみましたが、 設計能力が乏しく、残念な作品しか出来ませんでした・・・ 「・・・プラモ・・・欲しい・・・」 早速ありったけの持ち金を握りしめて、地元のおもちゃ屋に走ります。 ところでまだ幼い自分には親からもらっている小遣いは小銭でして・・・ ぎゅっと握りしめている全財産は数百円程度・・・ 「・・・買えるのが、無い・・・」 最安値の「サンダーバード4号」が1,000円です。 がっくりと肩を落として店を出てとぼとぼと家路につきながら考えました。 そういえば前に、母ちゃんが自分(私)の名義で郵便貯金を作ってあるって言いよったのぅ・・・ それぢゃ! 家に帰って箪笥を探れば、ありました。 私の・・・郵便貯金・・・が。 早速通帳を持って地元の郵便局へ向かいまして、窓口にてお金をおろしたい旨伝えますれば・・・ 「判子はお持ちですか?」 ・・・はんこ・・・判子がいるんか! 速攻で家に帰り、箪笥を探れば・・・あったあった判子があった・・・ けど、いくつかあるで、ハンコ・・・ あてずっぽで一つ持ち出し再度局へ・・・ 幸い届出印と同じものだったらしく合格~  違うか・・・ 「本日はおいくらおろしますか?」 「1,000円です」 口座

Kyrie

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先日の父の日、本当はその日に上げたかったのですが、何度も見直してしまいまして…投稿が遅れました。 私の父は「登山家」でした… この夏に3回忌を迎えます。 暫く時間が掛かりましたが、やっと皆さんにお話出来そうです…… 登山家と言ってもスポンサーが付いて頻繁に大きな山々にアタックするような環境は無く、小遣いを貯めては仕事の休みをもらって登る。そういう暮らしです。 父の兄や友人らと、様々な冒険をしていたようです。 家のアルバムの沢山の写真を見れば、雄大な山々と共に写っている父達の姿から、冒険の数々を感じ取る事ができます。 父は母と結婚して子供(私)をもうけた頃には大きな登山、冒険はしなくなったようです。 家族を優先にして、危険やお金の心配が無いようにと考えての事だったのでしょう。 それでも家族のレジャーはアウトドアが多く、頻繁にハイキングやキャンプ、そして冬はスキー。 九州辺りの山々には何度も出かけましたね、ええ。 家族や知人と沢山の山に行きました。 今でこそ街中よりも、海や山にいる方が好きで、事あれば当時の経験が大いに役立ってますが、 実は子供の頃は…あまり好きではありませんでした… 何かと不便で、辛くて苦しいことが多いのですから… 唐突ですが、失礼ながら皆さんはお父上を尊敬していますか? 「当たり前じゃ無いか!」とお叱りを受けそうですが… 世の中様々な家庭、家族関係がありますんで… かくいう私も… 以下は父の葬儀の時、お越し頂いた皆様に聞いていただいた話です… 子供の頃は父親の生き方に疑問を感じていました。 好きであろうデカイ山に行ったりすることを止め、 地味な会社員として文句も言わずに毎日朝早くから夜遅くまで… 夢とか諦めてしまったのか… なんて思いながら… なんて浅はかな思いで父親を見ていたのでしょうか… 家族優先の人生と心に決めて、 日々黙々と働き、疲れているだろうに休みの日も私達のためにアウトドアレジャーに繰り出し… 何時でも自分後回しで行動する。 誰もが避けたがる用件を引き受ける事も多く… 元々無口なタイプですが、愚痴の一つもこぼさない… ましてや他人を責めない…